設備稼働率とOEEを混同しないための計算方法
RUNNING・STOPPED・UNKNOWNを区別して、計算の分母を説明
情報表示・学習目的の解説です。安全上重要な設備の制御や保証には使用しないでください。
まず指標の定義を決める
設備の稼働率を比較するとき、分母を「観測した全時間」にするのか「状態が判明した時間」にするのかで値が変わります。本サイトの無料ツールでは、RUNNING ÷(RUNNING+STOPPED)×100を「状態判明時間ベースの稼働率」と定義しています。UNKNOWNを分母に含めない代わりに、不明時間の割合も別に表示します。
欠測が長い設備の稼働率が高く見えることがあるため、稼働率だけを報告せず不明時間を一緒に確認してください。
具体例で比べる
9:00〜9:30がRUNNING、9:30〜10:00がSTOPPED、10:00〜10:15がUNKNOWNだったとします。観測時間は75分、状態判明時間は60分、稼働時間は30分です。したがってこの定義での稼働率は50.0%、観測全体に占めるRUNNINGは40.0%になります。
この差が、分母の定義を文書に残す必要がある理由です。
OEEとは別物
OEE(総合設備効率)は一般に可動率、性能、品質の観点を組み合わせて評価する指標です。CSVの状態遷移から計算した比率だけでは、生産速度や不良品の情報を評価していません。名称を誤って「OEE」として販売したり、品質保証の根拠にしないよう注意します。
まずはログを検証し、必要な情報がそろったときに目的に応じた別の指標を導入する方が安全です。
確認用メモ・例
状態判明時間ベースの稼働率 = 30分 / (30分 + 30分) × 100 = 50.0% 観測全体に対するRUNNING比率 = 30分 / 75分 × 100 = 40.0%
記事の説明と、個別環境で動作保証されることは異なります。実機の仕様・状態を確認して使ってください。